第1回では、電験3種の過去問題を「歴史」の側面から調査した内容でした。第2回から理論・電力・機械・法規の各科目ごとに、いつ頃の問題が多く出題されているのか?などについて紹介していきたいと思います。
(1)理論の出題動向は?「過去問題学習」の重要性がはっきりと!
理論については令和4(2022)年から過去問題と同一の問題が出題され始めました。
令和4年上期下期および令和5年上期の同一問題について、その出題された年度を表2-1・表2-2・表2-3に示します。
同一問題の占める点数は、令和4年上期が45点、令和4年下期が50点でしたが、令和5年上期は95点となっています。
今後どのような出題になるか分かりませんが、これまで以上に過去問題の学習が重要になると思われます。
(2)理論では、いつ頃の問題が多く出題されているか?
令和4年上期・下期および令和5年上期の3回の試験で合計33問の同一問題が出題されていますが、いつ頃出題された問題が多いかを、概ね5年ごとに区分して表2-4に示します。
これから次のようなことが分かります。
- 第 Ⅰ 期(1982~1994年)の問題は、ほとんど出題されていません。したがって、まずは、第Ⅱ期(1995年~)の問題を対象に考えれば良さそうです。
- 2000年~2014年の15年間の問題が約80%を占めていますので、この範囲当たりを優先的に学習すると良いと思います。
- 2021年などの直近の問題も出題されていますので、最終的には第 Ⅱ 期(1995年~)全般の問題を学習すると万全でしょう。
<今回はここまでです。次回は電力の出題動向について調査します。>
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