前回から電験3種過去問題の出題傾向を各科目ごとにリポートしています。第2回「理論編」で、令和4年上期・下期および令和5年上期の計3回の理論の試験では、合計33問の過去問題と同一問題が出題されており、2000年から2014年の15年間の問題が80%を占めていることがわかりましたね。この内容から、多くの方が頭を悩まされている「どの年代の過去問題を重点的に学習すればよいのか?」のアドバイスになるかもしれません。詳しくは「第2回 理論編」をぜひチェックしてください。
(1)電力の出題動向は?
電力についても令和4年(2022年)から過去問題と同一の問題が出題され始めました。
令和4年上期・下期および令和5年上期の同一問題について、その出題された年度を表3-1・表3-2・表3-3に示します。
同一問題の占める点数は、令和4年上期および令和4年下期が25点でしたが、令和5年上期は75点となり、理論と同様に過去問題と同一の問題の割合が大幅に増え、これまで以上に過去問題の学習が重要になると思われます。
(2)電力ではいつ頃の問題が出題されているのか?
令和4年上期・下期および令和5年上期の3回の試験で合計21問の同一問題が出題されていますが、いつ頃出題された問題が多いかを、概ね5年ごとに区分して表3-4に示します。全体的な傾向は理論とよく似ており、次のようなことが分かります。
- 第Ⅰ期(1982~1994年)の問題は出題されていませんので、まずは、第Ⅱ期(1995年~)の問題を対象に考えれば良さそうです。
- 2000年~2014年の15年間の問題が約80%を占めていますので、この範囲当たりを優先的に学習すると良いと思います。
- 2021年などの直近の問題も出題されていますので、最終的には第Ⅱ期(1995年~)全般の問題を学習すると万全でしょう。
<今回はここまでです。次回は機械の出題動向について調査します。>
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