「歴史編」から始まり、各科目の出題傾向を深堀し、いよいよ第5回「法規編」となりました。ブログの回数を重ねるごとに、記事をご覧いただいている人数が増えてきています。次回の試験対策にぜひご活用いただきたいと思います。
(1)法規の出題動向は
法規は他の科目と異なり、令和4年上期・下期は同一問題は出題されず、令和5年上期から出題されました。
令和5年上の同一問題が出題された年度を表5-1に示します。
令和5年上期の同一問題の占める点数は88点で、他の科目と同様に、過去問題と同一の問題の割合がほとんどを占め、これまで以上に過去問題の学習が重要になると思われます。
(2)法規ではいつ頃の問題が出題されているか?
令和5年上期の試験で合計11問の同一問題が出題されており、その出題年度を表5-2に示しますが、他の科目と異なり、直近の2015年~2021年の問題が多くなっています。
これは次のような理由によるものと考えられます。
Ⅰ)A問題の多くを占める電気設備技術基準および電気設備技術基準の解釈が定められたのは平成9年(1997年)で、それらの条文や規定内容に関する問題は翌年の平成10年(1998年)から出題され始めました。
Ⅱ)電気設備技術基準の解釈は平成23年(2011年)に大きな改正が行われました。
III)法令については、直近に改正された条文に関する問題が出題される傾向にあります。
このようなことを踏まえると、法規の学習については、
①2010年~2021年の12年間の問題が約80%を占めていますので、2010年以降の問題を優先的に学習すると良いと思います。
②電気事業法などの法律に関する問題や施設管理に関する問題および計算問題など比較的古い問題も出題される可能性もありますので、最終的には2000年~2009年の問題も含めて学習すると良いでしょう。
以上、理論~法規の各科目について、令和4年上期・下期および令和5年上期に出題された過去問題と同一問題の分析とそれを踏まえた学習案を検討してみました。
皆様いかがでしたか?電気書院の電験プロフェッサー石橋先生の鋭いリサーチは、皆様のお役に立つ事まちがいないと自信を持ってお届けして参りました。是非ご活用いただき学習の効率アップにつなげてくださいね。
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