【電子回路】の計算問題
平成7年度~令和6年度の30年間に出題された計算問題を第1-8表に示します。
全体の出題数は24問ですが、平成17年度以降は毎年1問が選択のB問題として出題されています。この範囲で複数回出題されたテーマは次の通りで、比較的に限定された範囲になっています。
(1)演算増幅器に関する問題
全体の問題数のほぼ半数が演算増幅器(オペアンプ)に関する問題になっています。出題された
問題の中には第3種レベルの問題もありますので、比較的学習しやすいテーマと思います。
(2)BJT(バイポーラトランジスタ)の増幅回路の問題
第3種でも出題されるテーマのため、比較的学習しやすい内容と思います。
(3)FET(電界効果トランジスタ)を使用した回路の問題
増幅回路に加え、第3種では学習しない論理回路の問題もあります。
自動制御の負帰還制御系の伝達関数の考え方と類似な内容です。
【その他】の計算問題
平成7年度~令和6年度の30年間に出題された計算問題を第1-9表に示します。全体の出題数は20問で、平成17年度以降はほぼ毎年1問が出題されています。
問題の種別は、「電子回路」とは異なり、また、問題の種別はA問題が30%、必須のB問題が30%、選択のB問題が40%でほぼ均等に出題されています。
ここからは、次のテーマの問題が複数回出題されています。
第3種では学習しないテーマです。専門性の高い内容になるので早めに学習することをお奨めします。
(2)電界中の電子の運動に関する問題第3種でも学習するテーマのため、比較的学習しやすい内容と思います。
(3)磁界中の電子の運動に関する問題第3種でも学習するテーマのため、比較的学習しやすい内容と思います。
(4)サイクロトロン共鳴磁界中の電子の運動に、電界中の電子の運動が加わった内容になります。
【理論の論説問題】
第1回で述べたように、平成22年度~令和6年度までの直近の15年間で出題された120問のうち論説問題は3問だけです。したがって、理論については出題される8問の全てが計算問題となると予想されますが、平成7年度~平成21年度に出題された分を含めた、これまでに出題されて全部の論説問題は次の通りです。
今回で『理論』は終了です。次回は『電力』をフカボリしますよ!