平成7年度~令和6年度の30年間に出題された計算問題を第1-4表に示します。
全体の出題数は29問で、ほぼ毎年1問が出題される重要な分野です。また、問題の種別はA問題が約75%、必須のB問題が約25%で、A問題として出題される割合が多くなっています。
複素数を使った一般的な回路計算の問題が約半数を占めていますが、次のような特徴のある問題も出題されています。
- ひずみ波交流に関する問題
- 重ね合わせの理を用いて解く、異なる周波数の二つの電源を持つ回路の問題
- 相互インダクタンス回路の問題
平成7年度~令和6年度の30年間に出題された計算問題を第1-4表に示しますが、これまで出題された問題は3問のみです。したがって、三相交流回路の問題が出題される可能性は低いと思われます。
第2種の二次試験では、『電力・管理』で出題される6問中の3問が、『機械・制御』では出題される4問全部が計算問題になる傾向があります。また、その中でも『電力・管理』の「送配電」、『機械・制御』の「誘導機」、「変圧器」および「自動制御」で出題される問題では、複素数を使った計算が頻繁に出てきます。
第2種の一次試験の交流回路の問題は、第3種よりもかなり難しくなりますが、これらの問題の学習を通して複素数の計算力のレベルアップを図っておきましょう。
次回は、「過渡現象」および「電気計測」についてフカボリします。ご期待ください!