【E+リサーチ】石橋先生が令和5年度下期電験3種試験を読み解く！第２回　理論編

　令和5年度電験3種下期試験が３月24日（日）に行われました。これで令和5年度電気主任技術者試験は終了しました。受験された皆様の手ごたえはいかがでしたか？

　当ブログでは令和5年度上期試験後にも電験3種の過去問題を深く、色々な角度から掘り下げた分析情報を発信し、多くの方にお届けしました。お陰様で大好評でした。そこで！下期試験が終了し、再び電験プロフェッサー石橋先生がリサーチ！そのデータを皆様にお届けします！
　
　第１回は電験３種の過去問題を「歴史」の側面から調査した内容でした。第２回は「理論編」。各科目ごとに、いつ頃の問題が多く出題されているのか？などについて紹介していきたいと思います。

（1）理論の出題動向は？
　理論については令和４年度（2022年）から過去問題と同一の問題が出題され始めました。

　令和４年度上・下期および令和５年度上・下期について、出題された同一問題の年度と問題の番号を表２-１に示します。同一問題の占める点数は、令和４年度上期が45点、令和４年度下期が50点でしたが、令和5年度上期は95点、令和５年度下期は100点となっています。

（2）理論では、いつ頃の問題が出題されているか？　
　令和４年度上・下期および令和５年度上・下期の４回の試験で合計51問の同一問題が出題されていますが、いつ頃出題された問題が多いかを、概ね５年ごとに区分して表２－２に示します。

　表２－２から次のようなことが分かります。

①　第 Ⅰ 期（1982～1994年）の問題は、ほとんど出題されていません。

　➁　第Ⅱ期（1995年～　）については全期間から出題されてます。

　特に2000年～2021年の22年間の問題は45問で約90％を占めていますので、この範囲を優先的に学習すると良いと思います。

③　最終的には第Ⅱ期（1995年～　）全般の問題を学習すると万全でしょう。

　いかがでしたか。過去問題学習の重要性とそのポイントがはっきりとわかるデータです。ご活用いただき、効率よく学習をすすめていただきたいと思います。

　＜第３回は「電力編」の令和４年度（上期・下期）、令和５年度（上期・下期）の試験で出題された過去問題と同一の問題について、それらの問題が出題された年度についての調査データを公開します。＞