第8回では『電力・管理』論説問題の平成7~平成16(1995~2004)年の10年分を、第9回では平成17~平成26(2005~2014)年の10年分をまとめ、詳しくフカボリしてまいりました。
今回は平成27~令和5(2015~2023)年の9年分をまとめ、第3ー3表に示します。
計算問題と論説問題の比率は?
平成7~令和5(1995~2023)年の29年間の総問題数は174問で、そのうちの94問が計算問題、80問が論説問題です。
ただし、第3回で述べたように、計算問題の中には計算と論説の両方の設問が含まれた問題が17問含まれていますので、この分を別けると、計算問題は44%、論説問題は46%、計算と論説が混在した問題が10%になります。したがって、平均的には出題される6問のうち3問が計算問題、残りの3問が論説問題と考えて良いでしょう。
論説問題はどの分野の問題が多いの?
論説問題の出題分野は次の図のようになっています。出題率の高い分野は発電および送配電線路でおのおの約30%になっています。また、次に多いのが変電で、その後は自家用電気設備、その他、電力系統運用の順になっています。
したがって、論説問題3問の平均的な構成は、発電関連が1問、送配電線路が1問、変電または自家用電気設備が1問になります。
第8回~第10回で論説問題の年度別の出題状況をみてみましたが、次回(第11回)から各分野の具体的な設問の内容をフカボリしていきます。これにより、各々の分野でどのようなテーマの問題が多く出題されているかがわかると思います。ご期待ください!