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【E+リサーチ】石橋先生が電験2種二次試験を読み解く!第1回 電力・管理編〈平成7~16(1995~2004)年〉

作成者: 出来詩音(いずきしおん)|2024/04/24 2:35:43 Z




 令和6年度電験第二種試験の受験申込が5月20日(月)から受付開始されますね(6月6日(木)まで)。ご存じの通り、電験第2種の試験には一次試験と二次試験があり、一次試験に全科目合格しないと二次試験にすすむことができません。電験第2種試験は難関だ!と多くの方が感じておられることと思います。
 そこで!「電気書院の電験プロフェッサー石橋先生」が電験第2種二次試験の過去問題について調査しました!皆さんと一緒に電験第2種について深堀してみましょう!
 

       

(1)電験2種二次試験はどのような試験?

 電験第2種の試験は、平成7年度から一次試験および二次試験の2段階の試験になりました。一次次試験に合格した者が二次試験を受験することができ、二次試験に合格すれば主任技術者免状が申請により交付されます。二次試験は一次試験に合格した年度に受験できますが、その試験に不合格となった場合、次年度は一次試験が免除されます。ただし、次年度の試験も不合格となった場合は、一次試験から受験し直さなくてはなりません。

(2)電験2種二次試験の内容は
 二次試験は、『電力・管理』と『機械・制御』の2科目があります。その内容は次の通りです。



 二次試験は記述式で、計算問題と論説問題に分れます。計算問題は第3種のレベルよりも格段に難度が高くなり、計算に要する時間も長くなります。また、答案の書き方のトレーニングも必要です。論説問題では第3種よりも専門的な問題が多く出題されます。また、文字数の制限のある問題もあり、文章力を鍛えておく必要があります。

(3) 二次試験の学習はいつから始めるとよい?
 一次試験の合格発表から二次試験までの時間は短く、また、次年度の試験で不合格となった場合は、一次試験から受験し直さなくてはなりません。したがって、二次試験の準備は一次試験の合格発表があってからでは遅すぎます。一次試験に合格した時点で、ある程度の二次試験レベルの問題が解けるようにしておかなければなりません。

(4) 過去問題の同一問題は出題されるの?
 平成7年度から令和5年の間で同一問題は全く出題されていません。ただし、最近は過去問題の類似問題が出題されています。また、出題されることが多いテーマもあります。したがって、二次試験の学習を行う場合は、まず、これまで出題された問題を調べ、その出題頻度・難易度等を踏まえた上で学習を行うことが合理的かつ効率的と思われます。

(5) 今回の調査内容は?
 皆様の学習の手助けになるよう、電験第2種二次試験の過去問題について詳しく調べてみることにしました。手始めに『電力・管理』の計算問題を年度別にまとめてみました。ただし、分量が多いので今回は平成7年~平成16年(1995年~2004年)の10年分を第1-1表に示します。なお、第2回は平成17年~平成26年(2005年~2014年)の10年分、第3回は平成27年~令和5年(2015年~2023年)の9年分をまとめる予定です。


【注】問題の中には、計算と論説の両方の設問が混在しているものがありますが、それらは計算問題の表に入れてあります。

<第2回は『電験第二種二次試験 電力・管理』の平成17年~平成26年(2005年~2014年)の10年分について調査します。ご期待ください>