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【電験三種】CBT導入後の出題傾向を徹底分析!過去問だけで受かる?【法規編】

作成者: なまきゅう|2025/05/28 7:25:27 Z
 いよいよシリーズ最終回となる今回は「法規」の出題動向をお届けします。CBT方式導入後、同一問題の出題が急増している中で、法規は特に過去問の重要性が高い科目です。その傾向と出題年度を丁寧に整理しました。
4.[法規]について

(1)[法規]の出題傾向は? 

 法規については令和5年上期から同一問題が出題され始めました。令和5年上期から令和6年下期までに出題された同一問題の出題年度を第4表に示します。

 同一問題の占める点数は、令和5年上期から令和6年下期の4回の試験で82~94点(平均で88点)で、4科目中で最も高い値です。第4表には類似問題を含んでいないことも考慮すると、他の科目と同様に、過去問の学習が非常に重要であることがわかります。

また、令和5年上期から令和6年下期の4回の試験で4題の問題が繰り返して出題されており、直近の問題の学習も重要であることがわかります。

【注】ここでは過去問と選択肢の順序が異なる問題および問題文中のごく一部の文章が異なる問題も同一問題としています。



(2)[法規]ではいつ頃の問題が出題されているか?

 令和5年上期・下期および令和6年上期・下期の4回の試験で合計44題の同一問題が出題されていますが、その出題年度をおおむね4年ごとに区分して第4図に示します。

これから次のようなことがわかります。

 ① A問題は第Ⅱ期の平成7(1995)年以降の全期間から出題されてます。

 ➁ B問題はほとんどが平成15(2003)年以降から出題されています。

 ③ 比較的近い年度の平成23(2011)年~令和3(2021)年の出題数の合計は31題で全体の70%を占めています。

 なお、過去問の学習に際しては、次の点に注意してください。

  • 電気設備技術基準は、平成9(1997)年に大きな改正が行われ、現行の電気設備技術基準と電気設備技術基準の解釈の二本立てになりました。また、それらの条文や規定内容に関する問題は翌年の平成10年から出題され始めました。

  • 電気設備技術基準の解釈は平成23(2011)年に大きな改正が行われました。




 いかがでしたか?全4
科目の出題傾向を通して、過去問の重要性や出題パターンが明確になってきたと思います。本シリーズが学習計画の見直しや苦手分野の克服のヒントになれば幸いです。

 試験本番までの時間は限られていますが、「正しく戦略的に取り組むこと」で合格に近づけます。
今できることをコツコツ積み重ね、自信を持って試験当日を迎えてください。応援しています!



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