「歴史編」から始まり、各科目の出題傾向を深堀し、いよいよ第5回「法規編」となりました。ここまでのリサーチはいかがでしたか?試験対策にぜひご活用いただき、上期試験の参考にしていただければ嬉しいです。
(1)法規の出題動向は
法規は他の科目と異なり、令和4年度は同一問題は出題されず、令和5年度上期から出題されました。
令和5年度上期・下期の同一問題について、出題された同一問題の年度と問題の番号を表5-1に示します。同一問題の占める点数は、令和5年度上期は88点、令和5年度下期は94点となり、他の科目と同様に過去問題と同一の問題の割合が大幅に増えており、これまで以上に過去問題の学習が重要になると思われます。
(2)法規ではいつ頃の問題が出題されているか?
令和5年度上期・下期の試験で合計23問の同一問題が出題されています。いつ頃出題された問題が多いかを、概ね5年ごとに区分して表5-2に示しますが、他の科目と異なり、直近の2010年~2021年の問題が多くなっています。
これは次のような理由によるものと考えられます。
Ⅰ)A問題の多くを占める電気設備技術基準および電気設備技術基準の解釈が定められたのは平成9年(1997年)で、それらの条文や規定内容に関する問題は翌年の平成10年(1998年)から出題され始めました。
Ⅱ)電気設備技術基準の解釈は平成23年(2011年)に大きな改正が行われました。
Ⅲ)法令については、直近に改定された条文に関する問題が出題される傾向があります。
このようなことをふまえると、法規の学習については、
① 2010年~2021年の12年間の問題が約83%を占めていますので、2010年以降の問題を優先 的に学習すると良いと思います。
以上、理論~法規の各科目について、令和4年度上期・下期および令和5年度上期・下期に出題された過去問題と同一問題の動向とそれを踏まえた学習方法を検討してみました。
いかがでしたか?電気書院E+アカデミーEリサーチでは、今後も電験3種・電験2種など受験生の皆様のお役に立つ情報をどんどん発信していきたいと考えています。ご期待くださいね!